マジェスティックナイト
技法:シバクローム
縦55cm×横63cm(額83×92)
エディション XCIV/CC
2001年3月18日購入
初めて手にした宝物。確かに中古品、でも、素人目にはどう見ても新品なんですね...と言うか、絵画や版画には新品−中古という定義自体存在しない、とも言われています。○○美術館、なんてところにある1枚数十億の絵画も、あっちの美術館からこっちの美術館へ移る、なんてことよくありますよね。それが中古か、と言われても、やっぱり違いますよね。そんな数十億の絵画とは比べられない値段だけど、美術品っていう関係上、誰が持っていたとしても大切に扱うんでしょうね。ライトを当てたらちゃんと輝いてくれるし、あの最初の感動・興奮と同じものがこの絵からも得られます(^^)。写真をクリックすると、ユニコーンの拡大図が表示されます。
ヒーリングアートの第一人者と言われるカークの作品だから、オーロラがすばらしいのは当然だけど、ユニコーンの虹色に輝くたてがみの美しさと池の波紋の光る様、そして右前足が跳ね上げた水しぶき、これがマジェスティックナイトの最大の魅力だと思います。水しぶきなんて、本当にキラキラ輝いて見えるんですよ(^^)。波紋や水しぶき、たてがみ等がこの写真では十分表現できないのが残念です。ちなみに、カークの作品の特長であるダイアモンドは、ユニコーンの角の先に一つと左前足の少し先の水面にもう一つ、計2個埋め込まれています。
これを購入してしばらくしてから、松山にあるアールビバンの常設展示店(アートスクウェア松山)に絵を見に行ったことがあるんです。「何か絵はお持ちですか?」と質問されて、「はい。カークのマジェスティックナイトを」って言うと「ひょっとして西坂さんですか?」と尋ねられてしまった(笑)。なんでマジェスティックナイトだけでわかるんだ?確かにいろんな絵画展に行って、これが気に入ってるとは言ったけど(^^;)。かくして虎キチ@愛媛は”マジェスティック西坂”として、業界で恐れられている.....わきゃないだろっ!! でも、こう言われたのは本当です(^^ゞ
部屋の壁に飾った翌日、震度5強の地震(芸予地震)が中国四国地方を襲いました。おそらく自分が経験した最大規模の地震だったと思います。自宅でうたた寝をしていた(笑)が、さすがにその揺れに目を覚ました。揺れが少しずつ強くなってきて、一体どこまで揺れが強まるんだろう、という恐怖感すら感じました。ああいう一瞬って、縦揺れとか横揺れとかわかんないですよ。ホントにただびっくりするだけで...。みんなよくわかるなぁ(@@)。でもしばらくすると、自分でも不思議なくらい落ち着いて行動できました。気を落ち着かせると、迷わずマジェスティックナイトを壁から落ちないように守っていました(笑)。それより高価なもんはないんかいっ!(笑)でも、今や正真正銘我が家の家宝なんです(^^)。
ちなみにシバクロームとは、フィルムの上に刷られている版画のことです。写真の応用で、銀染料漂白法という技法により作成されています。フイルム上に刷られていることと色彩自身の耐久性が高いことから近年盛んに用いられるようになっています。色を定着させる際に、中性の状態で作業するため、酸化(変色)しにくくなっています。また、フィルムを使用しているため、湿気、乾燥によっての伸縮が起こらないという利点もあります。美術館等が修復の際の色の保存に用いている技法でもあるようです。
これを入札する際、「本物か?」と少し悩んだのですが、一枚数十億円もする絵画は、正真正銘この世に一枚。プロの鑑定士でも本物かどうか見分けがつきづらいものもあるようですが、版画は何枚も同じ物が存在しているため、2枚並べて比較すれば偽物はすぐ見つけられます。また、値段も絵画に比べてかなり安いため、危険を犯して偽物を作ってもほとんど儲けにならないらしいので、偽物はほぼ存在していない、ということです。それにアールビバンの保証書にオークションを行っている店の保証書までつきますので安心できました(^^)。
この画像は「クリスタルビームス」です。S版で1000部刷られたようでサインもありませんので本物かどうかもわかりません。購入元によると、カークがアールビバンで専属契約を結ぶ前に、マッサーインターナショナル(会社名はうる覚え(^^;))という会社から7種、1000部ずつ刷ったものの1つ、ということです。ちゃんと光をあてると輝きますので、自分では本物と信じてます。それに価格もマジェスティックナイトの約10分の1で購入出来ましたのでお買い得。芸術作品の価格なんてあってないようなものですから、本人が本物だと信じていれば、それで問題ないと思ってます(^^)。これも我が家の大切な家宝の一つです(^^)。
このページの背景は「スナグルバニー」です。