エディション
版画は数十枚から数百枚単位で刷られます。その版画に通し番号を打って「何番目/合計刷数」という形で記された数字をエディションと呼んでいます。エディション番号の大小でその版画の価値が変わることは通常ありませんが、一桁の番号のものは、作者自身が保管したり知り合いに贈呈したりすることが多く、市場に出回ることは少ないそうです。
番号は、通常ローマ数字で記載されています。以下に1〜109のいくつかを記しておきます。縦が10の位で横が1の位、縦横重なった部分が該当するローマ数字です。例えば縦の2、横の4の重なり部分にはXXIVと記されていると思います。縦2横4ですから「24=XXIV」ということです。これで表の見方わかってもらえたでしょうか?空白欄とか110以降も、I・V・X・L・Cの繰り返しで表してますので、だいたいご理解いただけると思います。
0 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
9 |
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0 |
I |
II |
III |
IV |
V |
VI |
VII |
VIII |
IX |
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1 |
X |
XI |
XII |
XIII |
XIV |
XV |
XVI |
XVII |
XVIII |
XIX |
2 |
XX |
XXI |
XXII |
XXIII |
XXIV |
XXV |
XXVI |
XXVII |
XXVIII |
XXIX |
3 |
XXX |
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4 |
XL |
|||||||||
5 |
L |
LI |
LII |
LIII |
LIV |
LV |
LVI |
LVII |
LVIII |
LIX |
6 |
LX |
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7 |
LXX |
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8 |
LXXX |
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9 |
XC |
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10 |
C |
CI |
CII |
CIII |
CIV |
CV |
CVI |
CVII |
CVIII |
CIX |
これでマジェスティックナイト(下図左)のエディション「XCIV/CC」は「94/200」、つまり200部刷った中の94番目、ナイトハーベスト(下図右)のエディション「LXXVII/CL」は「77/150」、つまり150部刷った中の77番目、という意味だということがおわかりいただけると思います。